micorunの自己紹介

前にバズった時の記録代わりの自己紹介と、普段考えていることを雑多に書いてます。

0C 人とはズレた価値観


美味しいものが食べたいとか、旅行やレジャーが好き、何かのコレクター、あるいは借金がある場合は、そんなこと言ってられずに稼がなければいけないのかもしれませんが、自分の価値観はかなり一般的なものとずれているという自覚があるのと、その価値観には倹約生活が当てはまりやすい理由というのがあるのです。

 

まず食事ですが、贅沢な食事がどうとか言う以前に、私は極度の偏食であるため、世の中に出回っている食材のほとんどを口にすることが出来ません。
高級食材なんて論外。焼き肉ですら食べたことが無いのです。
味覚障害では無いと思いますが、ドレッシングや複数の食材が混ざっていると、途端に味が分からなくなるため、味付けのない料理しか食べられない、というのが正しいのかもしれません。

もしも「食べたいのに食べられない」のでしたら、相当な苦痛を感じるのでしょうが、そもそも食に興味がないため、食に対する贅沢と言えば、季節のフルーツを食べることと、モスバーガーでチキンナゲットを食べるぐらいです。

「食べたことが無いから知らないだけだ」と、お世話になっている人に食事に誘われたことも幾度もありますが、高い牛肉を食べてもローソンのからあげクンの方が美味しいと思い、秘伝のスープを使ったラーメンを食べても、日高屋のラーメンとの味の違いが分かりませんでした。

 

『どれも同じじゃないですかあ!』のネタ画像のように、私にとって食事はオタクのコレクションぐらいにどうでもよく、全く分からない世界なのです。

「私も偏食だったけど克服した。だから貴方も克服出来るから食べましょう」と言ってくる人もこれまで何十人といましたが、私は克服したいとか偏食に対するコンプレックスは無いのでありがた迷惑でしかありません。いいから白米だけ食べさせてくれ、と言いたくなります。
二十代も後半を過ぎ、健康面や栄養価を真面目に考えなければいけなくなってきたので、興味が無くとも考えて食事を取るようにしてはいますが、値段が高ければ健康に良いわけでもないので、ますます質素な食事へと切り替わっていくように思えます。

 

自分の偏食に纏わる話をマンガにすれば、エッセイ漫画として描けそうなネタは沢山あるのですが、そういった病気や障害のようなテーマの漫画を描くと、何処から湧いてくるのか知りませんが、ともかく「私の方がひどい症状です」とか「それは発達障害です」みたいな人が来て炎上より悲惨な光景になるので、絶対描きたくないです。

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以前描いたネタがあるのですが、お蔵入りになりました。

 

0B 金儲けの浅はかさよ

株投資で思ったことは、数値化された結果が表面化しやすい物事ほど、人は利己的になり、競争を悪化させる傾向があることです。
株投資では2ちゃんねるの掲示板やYahoo!ファイナンスの掲示板に、今後期待出来る銘柄や、決算の発表日時や内容、世界情勢などの情報交換が絶えず行われています。
そういった重要な情報が投稿される一方で、フェイクニュースなどで株主に対して売り煽ったり、儲かった自慢、他の投資家への挑発、企業への不満や鬱憤を吐き出していたりなど、決して穏やかな環境ではありません。

これは株投資に限ったことではなく、パチンコ屋さんや競馬場などのギャンブル、ブロガーやユーチューバーにも同じような光景を見かけることがあります。
私は勝負事が得意ではないですし、好きではないので、そういったギラギラした人々たちの中に混ざるのは嫌だなぁと思い、金儲けに価値が見出せなくなってきてしまいました。

少し前に、アカウント登録すると株券のようなものが発行出来るVALUというサービスが始まったのですが、面白そうだとすぐに初めてみたものの、肌には合わずにすぐに放置するようになりました。
登録をしたところでどこかで話題になっている人でなければ、まず知らない人の株券なんて誰も買いません。
ではそういった人たちはどうするのかと言うと、他のアカウントとメッセージでやりとりして交流することによって、名刺交換のように株券を購入しあうようです。
そういった人たちは「VALUは新しいSNS」と呼んでいるのですが、私から見れば偽善的に見えて仕方ありません。結局みんな最終的に自分が一番儲けたいだけだろ、と思いました。

サービス内容としてはテキストや画像のコンテンツを有償でも公開できる『note』というサービスに近い気もします。
そのサービスもコンテンツを買う人よりも買ってもらうのに必死な人ばかりがいて、一番売れているコンテンツは『コンテンツを買ってもらう方法』という、サービスとしてのコンセプトが台無しな状況になっていました。


とはいえ、そんなことを言っている私自身も、自身の作品に基づいたLINEスタンプなどを販売しているわけですが、これは儲けたいというよりは、LINEスタンプが欲しいと言う人が多かったからです。
前にも記事に書いたように、LINEスタンプの売り上げは多くなく、宣伝効果を考えるのならtwitterにマンガをあげたりした方が高いため、在庫リスクはありませんが、収益モデルとしてはローリターンです。
沢山作ればそれなりの収入にはなりますが、例えば同じキャラクターのスタンプを、大して需要があるわけでも無いのに10種類、20種類と作ったところで、結局は一部のファンに似たようなスタンプを売りつけることになってしまいます。
アニメ化やグッズ化などの他メディア展開をした場合なら話は別ですが、そうでもなければ総体的な利益はゼロに近付くことになります。

 

あとはこれは完全に個人的な意見ですが、LINEクリエイターズスタンプのシステム自体が好きではないので、需要が無ければ作りたくないというのが本音です。

0A 仕事と信用

これもズレから生じた誤解で、私は「クリエイターとして食っていくために、サラリーマンを退職した」みたいなことが一部では思われているらしいのですが、実際は全然違います。ただのニートです。
そもそも私は大学を卒業してから正規の仕事に就いたことがなく、アルバイトやごく稀に入ってくる絵の仕事をしたり、実家の親の仕事を手伝うなどをして、ちゃらんぽらんに生きているような状態です。
多分誤解が生じたのは、以前コンプレックスを無くそうと思い、就活をしてみたけど内定が出た会社をすぐに辞めた旨のツイートがあったことから、そのような解釈が生まれてしまったのかもしれません。

周りでニートや無職の人は、病気や精神的な理由、引きこもりなどが原因で「そうならざるを得ない」理由でそのような生活をされているようですが、私自身は持病と言えばアトピー性皮膚炎があるぐらいで「やりたくないことを徹底してやらない」結果、今のような生活をしている状態です。

そのようなニート生活を続けていられるのは、信用による力が大きいように思えます。

これも市場で学んだことと同じで「大多数の人が喜ぶことを進んで行う」ことと「大多数の人が困る行為をしない」の二つを素直に行えば、自ずと自然に信頼関係は生まれるものです。

例えば私は普段から掃除をするのが好きなのですが、多くの人は掃除が好きではありません。やらなくて良ければ出来る限りやりたくない家事の一つのはずです。単純に仕事やプライベートが忙しくて出来ない場合もあります。
掃除をしたい自分と掃除をしたくない相手、それだけで既に需要と供給が成り立つのです。
勿論相手との交渉が必要ですし、掃除が苦手な人が全員私にお願いするわけでは当然ありません。
私が掃除をするメリットが相手にあった場合(例えば楽器を多く所持していて、詳しくない人だと乱暴に扱われるのが怖い人など)、交渉成立と共に信頼関係が徐々に築かれていきます。

IT技術やAIなどが発展していくと、あらゆるものがオートメーション化されてくのは時間の問題ですが、たとえどんなに自動化した技術が進んでいったとしても、根本的な人間関係は、さほど変わらないように思えます。
情報伝達するための言語や方法、取引をするための通貨、アイデンティティを表すための表面的なアバターは絶えず変化を繰り返していっても、人の感情や本能的な欲求は今も昔も変わらないからです。

25 どれぐらい儲かるの?

twitterにはアフィリエイトのようなシステムが無いので、当然広告収入のようなものはゼロ円です。
そのためマネタイズするには別なコンテンツを用意しなければなりません。
マンガやイラストの場合、同人誌としてコミケなどのイベントで頒布したり、缶バッジやTシャツなどを印刷所で印刷してもらって同様にイベントで頒布をしたり、ネット上ではLINEスタンプ電子書籍などがあります。

よくブログへの転載や、動画としての投稿なども勧められるのですが、ああいった広告モデルは根本的に好きにはなれず、そんなことをしてお金を稼ぐんだったら、普通に働いてそこそこの暮らしをする方がまだマシです。
関連性の高く、不快感の無い広告の表示率が高いのであれば積極的に利用する方が、むしろ作品の価値自体も上がるとも考えられるのですが、現状のGoogleを始めとする広告システムは、まだそれらの数値は高いとは思えません。
お店に例えるのなら、看板の横に知らないお店やテキトーな広告を貼っている状態です。
ネット上の広告は特に、成人向けの露骨なイラスト広告や、一目で怪しいと分かる情報商材の広告が当たり前のように出てきます。
そんな広告が無尽蔵に並べてあれば、誰だって良い思いはしません。
良い思いをしないということは、長期的には読者が減る傾向になると思います。
そういった点から、広告モデルというものは、一見ゼロリスクに見えて、実はとてもリスクが高いものだったりします。
(このブログにある広告は、はてなブログ標準の物です。プレミアム会員になれば消せるらしいです……)

しかし悲しいのが、額面上だけで言えば、広告モデルや炎上マーケティングの期待値はかなり高いのが現実です。
私自身も、「頭の良い人と悪い人〜」のヒットが無ければ、そういう方向でやっていってもおかしくはありませんでした。

そういったビジネスモデルで生計を立てている人に対しては、別に何とも思いません。ただ私自身は、ロクに稼ぎはありませんが贅沢をしたいわけでも無いですし、なにより今の方が自分の好きなようにマンガを描けているので、沢山描けば描くほど楽しくなっています。
生活が出来ないほどお金に困った場合も、マンガは趣味と割り切り、全く関係のない仕事を選ぶと思っています。

数字や大人の都合が入ると途端にマンガというものはつまらなくなるのは実体験は勿論、商業作品でもいくつも見てきたので、それだったら作家性を優先した方がいいのかな、と感じています。

24 もっと名乗り出れば……

イラストに名前を入れなかったり、改変ネタの方が圧倒的に流行ったことで、元ネタを作った作者としての私のアカウントは、埋もれた存在になっていました。
勿論、作者としての名前を知ってほしいという気持ちはありますが、私自身の目的は自己アピールや存在価値を認めてもらうのではなく、どうやったら注目を得られるのか、どんな漫画が多くの人に読まれるのかを知るための、一種の調査のようなものでもあるため、そのあたりはぐっと足を止めて、その場で見届けようと思いました。

 

避けたい事例として、ひこにゃん彦根の良いにゃんこの話があります。
これは私も詳しくは無いのですが、簡単に概要だけを説明しますと、彦根市ひこにゃんを描いたイラストレーターとの間で、著作権に関わるトラブルや問題があったことによって、商業展開に不備が生じた(今も生じている?)という話です。

matome.naver.jp


言われてみれば、ゆるキャラのグッズコーナーに昔はあったはずのひこにゃんの姿は全然見かけなくなった気がします。
私が思うのは、そんな大人の事情でひこにゃんというキャラが見られなくなるのは、とても悲しいということです。
公表されている問題以外にも様々な理由があるのでしょうが、ただひこにゃんが好きな一般の人からすれば、着ぐるみを見て、グッズを買えれば満足出来るのです。

 

「頭の良い人と悪い人の〜」ケースで言えば、私が描いたキャラクターよりも、改変ネタで生まれたキャラの方が認知度が高く、人気も高いです。
流行が一段落した後にLINEスタンプを販売したのですが、改変されたキャラクターのスタンプの方が売り上げが多いのは、誰がどう見ても明らかな結果でした。

line.me

line.me


しかしここで元ネタの作家であることを強調したり、イラストの使用について制約を設けたりすれば、多くの人が興ざめする事態になると思います。

 

きっとこのあたりが、自分自身と独立した作品を線引きするラインなんだと思っています。
自分アピールをすれば、言うなれば身内ネタに回帰することになります。
そうすれば「micorunはすごいね」「最高だよ」と友達から褒められるかもしれません。
ですが、そんなことはマンガやキャラクターを使ってわざわざ得るものではありません。
市場を知ることが出来て、実際にtwitterという市場でほんの一時的なムーブメントを起こせたという実績を元に、今後の展開や活動をしていくこと、また少しずつついてきてくれているファンの期待に応えることが、私自身ではなく、作家としての為すべき行動だと思っています。

 

ただLINEスタンプに関しては不本意な点が多くあり、一番の問題は「一つのネタでスタンプが2つある」ということになってしまったことです。
知らない人にとっちゃ「なんで別々になってんの?」と思われて当たり前なので、これは端的に言えば「顧客に倍の値段でスタンプを売る」ことになってしまいます。総体的に見れば損失が多くなることになります。
短期的に見れば儲かるかもしれませんが、継続して作り続けなければLINEスタンプの売り上げは微々たるものですし、目先の利益よりももっと別なものをプロモーションしていった方が、一過性の流行だけで終わらせずに済むはずです。


とはいえ、私自身も以前に有料販売で炎上しているわけですし、その売り方が正しかったか?と言われればとてもそんなことはありません。
リスクの無い金のなる木を見たら誰でも目が眩むように、素人の落とし穴なのかもしれません。


次の目標は注目を得ることから、生きた作品をどう扱うか?が課題になりそうです。