micorunの自己紹介

前にバズった時の記録代わりの自己紹介と、普段考えていることを雑多に書いてます。

15 『頭の良い人と悪い人の物の見方の違い』が産まれたきっかけ

そうやって絵柄をなるべく万人受けするキャラクターを使ったのが、このイラストです。

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これもまた、昨年のツイートよりも多くの反響を呼ぶことが出来ました。
このイラストは、絵柄についてはしっかり考えていたのですが、内容については思いつきに近いものでした。
当時、麻雀をやっていた友達たちがめっぽう強く、素人の私は局が終わった後に解説を聞いたところ、牌一つだけでも様々なことを読んだり考え、それを瞬時に判断出来ることを知り、感動したのが元のネタとなりました。

とはいえこれをそのまま麻雀で説明しても、麻雀を打つ人は少なくはありませんが、それ以上に麻雀のルールを知らない人の方が多くいます。
また、麻雀というと賭け事のような、あまり良い印象を受けない人もいると思います。
伝えたいことは強い人の麻雀の打ち方ではなく、素人とプロの違いです。

これを極限までに誰にでも分かるようにしていった結果、頭の良い人と悪い人の違いの題材は、りんごへと行き着きました。

 


頭の良い人の思考回路には、本来ならリンゴについての専門的な内容を載せるべきなのでしょうが、リンゴ・スター椎名林檎と言った、ダジャレのような下らない単語ばかりを載せています。これは記憶への結び付きが強く働いています。
このキャラクターがどう考えているかは置いておいて、記憶というのは既知の異なる情報が結び付けられることによって、高い学習効果と記憶への定着を引き起こします。
リンゴの専門的な内容をウィキペディアからコピペしたところで、大半の人はその内容を読んでも忘れてしまいます。そもそもリンゴの専門知識なんて知りたい人なんて多くないし。専門性を高めたところで、イラストとしての情報力は高いとは言えません。
それよりもピコ太郎や椎名林檎など、写真や音楽などイメージしやすい単語を並べた方が、イラストとしての情報力は高くなります。

 

パワーポイントなどの人に見せる資料を作る際に大切なことを以前教わったのですが、
・重要なことだけに絞って簡潔にまとめる
・分かりやすい例やイラストを用いる
・専門用語を使わない。使う際は注釈を入れる
などがあり、これはマンガにも同じことが言えるなぁと思いました。
私自身がこれらを上手く出来ているとはまだまだ思えませんが、例えば専門用語を使いまくっている起業家の人とかはよく見かけますよね。
「分かる人にだけ分かればいい(バカや無能には読ませたくない)」という考えもあるのかもしれませんが、時代にそぐわない気がします。

この「頭の良い人と悪い人」の例で言えば、本当に頭の良い人なら言われなくても分かっていること、もしくは何が言いたいかを推測出来る人のはずなので、そういう人向けには作っても労力の無駄になります。
SNSでは特に間口を広げた表現をした方が、アクセス数が増えるのはもちろん、視野が大きく広がるきっかけにもなるので、専門性を高めることよりも、人に分かりやすく説明出来る能力の方が必要だと改めて強く感じました。